複雑化する中で

税理士の役割の変遷について

近年、税制の複雑化およびグローバル化が進んでおり、その対応に苦労している企業や個人は多いです。これまで何とか自力で税務対策を講じてきた人も、最近では税理士の雇用を余儀なくされるなど、税務対策の難易度は日に日に増してきています。一昔前までは税理士は企業や個人の顧問として、クライアントの税務申告書類を代理で作成するという事務的業務が主な役割でした。しかし近年はこうした事務的業務に留まらず、クライアントの税務対策に対するコンサルティング業務を行ったり、新たな税務関連プロジェクトの提案およびその実行を指揮したりと、その業務範囲は大きく拡大しています。中には経営陣に対して経営方針のアドバイスを行うような税理士も現れており、その存在感は日に日に増しています。

税務サービスについての今後の動向予測

税法の複雑化やグローバル化が今後も継続すると予測される中、税理士に対する期待および需要は今後益々高まっていくと予想されます。但し、従来のように税務申告書の作成をクライアントに代わって作成するといった事務的業務ではなく、企業の税務対策に対するアドバイザリー業務や、グローバルでの税務対策方針の策定業務など、より高度なコンサルティングに対する需要が高まると予想されます。その結果として、こうしたグローバルな税務制度や企業の税務対策に関する知識をあまり持たず、比較的簡単な税務申告書の作成業務しか行えないようなスキルの税理士に対する需要は低減し、こうした税理士事務所は競争に敗れ淘汰されていく可能性が高いです。